ネタばれになるので単行本派の人は気を付けてください。。
(何話目かは覚えてないです・・・スミマセ!)
かなりの捏造ぶりです・・・。
何も知らない顔をして 本当は
何もかもを知っているのではないか と、思っていた。
チャイムが鳴ったのは真夜中と言ってもいい時間帯だった。
客人の予想は何となくは付いていたが、ドアを開けてみれば案の定そこには風紀委員が立っていた。
あんまり予想通りなんでからかってやる気にもならない。
深夜、着の身着のままでやってきた風紀委員は、そのまま無言で男の部屋へ上がりこもうとする。
瞬間、最善の策を画するが、そのどれもがややこしい結論にしか辿り着かないので考えることを止めた。
毒を食らわば皿まで。
(別に俺が食いたいと言った毒ではないのだが)
好きにすりゃあいい。
無言で上がり込んできた女は、部屋に入ってからも別段喋る風も無く、黙りこくって突っ立っている。
ソファの真ん前で佇んでるのを見た途端面倒くさく感じ、女の足元を軽く蹴り払ってソファに立ち崩れるように座らせた。
隣に座れるほど幅が残ってなかったので、俺は座らずに女の前に立ってそのままその頭を見下ろす。
常からは想像が出来ないが、女は文句一つ付けずにソファに座り込んだ。
それからようやく、ぽつりと零した。
「あたし ばかだったね」
答えは 応、だった。
女の奴に向ける態度は、あいつにとって良くないものであった。
あいつだけでなく見ているこちらまで、ぐずぐずと 溶かされていくような、
溶けて、二度と立ち上がれなくなるような、
大事だから と籠に入れておきたいなら、無機質な人形を愛でれば良かったんだ。
それを生身の人間でやるから無理が来る。
人間は立って歩いて出て行くのだから。
馬鹿なことを。
けれどその馬鹿なことは、女にとって必要なものであった。
そして、女は十数年来抱えてきたそれを 今日 唐突に失ったんだろう。
ばかなことではあったけれど、女は馬鹿ではなかった。
俺は内心、実はこの女は全てを知った上で、あいつをそういう位置に置いているんじゃないかと思っていた。
脆弱で最弱で虚弱で貧弱な子供だと言いながら、奴の本質全てを見抜いているんじゃないか と、
知っていながら、怖がって目を逸らしているのだと 思っていた。
否、今この瞬間ですらそうだと思っている。
けれど、そうでありながら 女は、それ以外の全てに対して、
「ただ、お前は無知だったんだ」
「・・・何にも知らなかった って?」
「知ったからには後は好きにすればいい」
言えば、女は俺に縋るかのように項垂れた。
しかし俺は奴に添えるための腕は持っていなかったし、女もそんなものは欲しがっていなかった。
ただ好きにさせておく。
「・・・どうすればいいかなんて わかんないよ」
わからない、と言いながら、 けれどこの女は
どうすればいいのか、どうしたいのか、 どうするのか、
本当は全て知っている気がしていた。
呟きは存外に響いたが、それでも俺には差し出す腕なんか無かった。
お前の好きに すれば いい
***
うーん。なんというか・・・何とも言いようがないなぁ(オイ)。
まもりちゃんは秘密が解ってショックなんだけど、その傷を打ち明ける相手の蛭魔さんが諸悪の根源と言うか・・・。
それでも蛭魔さんのとこに来ることしか思い浮かばなかったので、悩んだ挙句夜道を駆け出すまもりちゃん。
抱き返さない蛭魔さんの胸中には、多少なりの罪悪感があるものだと。
(2005/09/29)