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「親指姫は可哀想ね」

不条理劇場 スタート。
こちらの劇場は不可解有限会社 姉崎 の提供でお送りします。



不条理劇場が始まったら、文句があろうと付き合うしかない。
無視を決め込んだとしても、
「聞いてるの」「聞きたくねぇ」「聞いてて」
という不条理な会話が繰り広げられるだけだ。
それでも奴の話を聞いてやる義理も無いので無視を決め込んでいると
パソコンの電源を切ろうとする、
銃の弾丸に細工をしようとする、
コーヒーに砂糖を入れようとする、
その他諸々 くだらない仕打ちを受ける。
ここで俺が辟易するのは女のちゃちな仕打ちなんかじゃない。
そのしょうもない行動に対して、それなりの(本当にそれなりの)制裁を加えているっていうのに
女は懲りもせずに一から不条理劇場を繰り広げるのだ。
その度に俺は、無視をして、それによって受けるくだらなねぇ仕打ちに制裁を加えてきた。
それでも女は 懲りないで繰り返す。

今日び あの糞メガネ のび太ですら、剛に殴られれば学習するっていうのに、
高校生にもなった女が何故いつまでたっても学習しねぇんだ 糞女。


しかし、低知能な女と違って 俺は度重なる経験に学習した。
曰く、
『姉崎不条理劇場は最後まで見届けろ』




「親指って小指に比べて太いじゃない?ってことはきっと親指姫は小指姫よりは太ってるよね」
「余計な世話だ」
「爪が頭部だとすると、顔も大きめだし。実はあんまり可愛くなかったと思うの」
(ここで、親指姫は大きさの比較例としての名称だろうが という注釈は入れない)
「『小指姫』っていうタイトルのほうが響き可愛いしね」
「そりゃテメェの主観だろうが」


「だけどあたしは『親指姫』が好きよ。良い話だもの」




―――嗚呼、不条理だ。




けれど 不条理劇場には最後まで付き合う。



「蛭魔君はどう思う?」
「アメフト出来ねぇ糞野郎共の話なんざどうでもいい」
「えー、もっと感想は?」
「蛙と結婚しなかっただけ勝ち組じゃねぇか。小指じゃ喰われてたかもだしな」
「えげつないこと言わないでよ」

「知るか おい、コーヒー」



言い切ると、女も腑に落ちない顔をしながらも身を引いてキッチンへ向かった。
不条理劇場、終了。今回も反吐が出た。



「ハイ、俺様蛭魔様」



カップを両手に戻ってきた女は不遜な態度でその片方を寄越した。
言いたいことが無いでもないが、学習出来ない低知能の女には百万歩譲ってやることにした。

不条理劇場に付き合った後 女はいつもより旨いコーヒーを淹れる。




百万歩譲って 寛大な俺は
そのコーヒーを不条理劇場の報酬として受け取った。







***
蛭魔さんはジャイアンのことジャイアンって呼ばないと思う。ちなみにブタゴリラは糞ゴリラって呼ぶと思う。(どうでもいい)

まもりちゃんはくだらないことを考えてそう。んで、思い立ったらすぐに口にする。
蛭魔さんにとっての『不条理劇場』とは、このサイトに於いての蛭まもの日常会話に当たります。
うちの蛭まもはちょっと頭とか、おかしいです。

(2005/03/11)