欲しいんだ、とその眼に言われると弱い。
死んだ魚が生き返ろうとするみたいに必死なものを感じる。
僕らは一応、身体を繋げたっておかしくない間柄なのに、こんな 2度は無い みたいな態度を取られると、
なんだか僕までこれっきり抱き合えないんじゃないかなんて、催眠効果もいいとこの焦燥感に襲われる。
その結果、いつもあれよあれよと良いように流されて身も世もないほど溺れてしまう。
この場合、人でなしなのは僕だろうか それともこの色情魔であろうか。
耳を嘗められるともうだめで、その瞬間に人間としての尊厳を手放してしまう。
あんまりやられると痛くなってくるし、僕は本当に堪忍してと毎回言うのだけど、銀さんは許してくれない。
人間としての誇りも知性も忘れて喘ぐ僕を見てやっと安心したみたいに笑う。
その笑顔を見ると、僕は僅かに残った理性すら捨ててしまう。
全く上手く出来ている。
あんまり彼に都合が良いので、本当に催眠術でもかけているんじゃないかと疑ってしまうくらいだ。
耳を塞いで眼を閉じたなら、それから逃れることが出来るだろうか。
その答えは言いたくない。
火を見るより明らかだからね、チクショウ。
人間捨ててやるよバカヤロー。
***
のろけ話・・・か?
なんか急に浮かんだ新八の心情。
あんまり短いんで特に言うことも無い。
(2005/10/15)